肩こりは、厚生省の有愁訴率で女性第一位、男性第二位となるくらい国民の多くにとって身近な存在です。肩こりは、肩の痛みや不快感だけでなく、眼精疲労、集中力低下、めまいや頭痛など多彩に症状に影響を与えます。 従来から、肩こりは首の後ろを支えている筋肉の緊張ではっせいする慢性痛の一種と考えられていました。筋肉の緊張が、筋内を走る血管を圧迫して血流障害は発生します。血流の流れが悪くなると、筋肉に行くべき酸素の量が減少したり、乳酸などの疲労物質が蓄積してしまいます。それらによって発生した筋肉痛が新たな筋緊張を発生させて悪循環が形成されます。 最近の姿勢と疼痛に関する研究によって、肩こりは、首の前を支える鎖骨の位置によっても影響があることがわかってきました。

そもそも、鎖骨はどんな役割をするのであろうか? 鎖骨は、体の中央から左右に2本存在し、胸を左右に広げるためのつっかえ棒の役割をしています。そのため、鎖骨骨折などで鎖骨が短くなってしまうと肺のふくらみも小さくなってしまいます。鎖骨は、中央は胸骨、外は肩甲骨とつながっているため、腕が下がったなで肩の状態となると肩甲骨の下垂に伴う鎖骨外側の下垂が発生するため鎖骨が水平化したさがり鎖骨の状態となります。なで肩、ストレートネックが肩こりの素因と言われますが、ストレートネックによって首の筋肉が延ばされ、なで肩によって下方に懸垂されることで、首周囲の筋肉の緊張が高まってしまうのです。

肩こりの対策には、昔からいろいろなものがあります。 代表的なものは、入浴です。お風呂に肩までつかって温めることで筋肉の血流を改善させることで疲労をとることができます。また、マッサージによっても同様な効果が期待されます。しかし、お風呂とマッサージではその時だけでなかなか根治には至りません。 体の深いにある筋肉をほぐすためには、筋肉のついている骨を動かすことが大切で、コアマッスルを動かすための肩こり体操が治療の中心となります。その際に、前は鎖骨、後ろは肩甲骨を良く動かすことを心がけることが大切です。

関連に胸郭出口症候群があります。下記参照してください。